宮腰少子化担当大臣の発言が物議を醸しています。
「赤ちゃんの顔が幸せそう。乳幼児は母親と一緒にいることが何よりも大事ではないかと思う」と発言 したそう。
これについて、ネット上では「育児を母親にのみ押し付けている、女性差別だ」との批判が上がっています。
たしかにこの発言は、典型的な三歳児神話 のように受け取れます。
わたしも大臣が訪問したモーハウスさんを1年半前に取材しています。
取材した記事はこちら
2017年8月24日◆日本の人事部 編集部注目レポート◆
そもそも、モーハウスさんは授乳服の会社で、従業員の大多数が女性のため、子連れ出勤するのも女性ばかりです。
ですので、大臣にはぜひ他の子連れ出勤の会社も視察していただきたいです。
わたしが取材した他の会社に、ソウ・エクスペリエンス(株)さんがあります。
こちらの会社は男性も子連れ出勤していますので、「乳幼児は母親と一緒にいることが何よりも大事」だけではない、ということを分かっていただけると思います。
ソウ・エクスペリエンスさんの取材内容は、わたしの拙著「ずっと働ける会社」の第5章にあります。
政府として「子連れ出勤」を後押しすると表明したそうですが、「子連れ出勤」はあくまで緊急措置ということを忘れないでいて欲しいなと思います。
待機児童問題で育休を延長せざるを得ず、会社にとっては人手不足、女性にとってはキャリアの断絶が続くくらいなら、子連れ出勤でその期間を繋ぎましょうというものです。
わたしのモーハウスさんの記事では「半育休×子連れ出勤」の合わせ技を薦めています。
1ヵ月あたり80時間以内、10日以内の出社であれば、育児給付金を受けられるので、その範囲で働くことを「半育休」と呼んでいます。
また、子連れ出勤は「どこの会社でもできる」ものではありません。
業種やオフィス環境に制限があるものなので、その点も見落とさないで欲しいなと思います。
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